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IT企業の採用戦略・オペレーション設計と実行
課題
即戦力・マネージャー層の採用が思うように進まず、競争に埋もれていた
拡大を見据える50名規模のIT企業において、中途採用を強化する必要がありました。
しかし採用市場は年々競争が激しくなり、特にミドル層以上の即戦力人材やマネージャー候補などの採用には苦戦が続いていました。
求人票の内容を更新したり、スカウト数を増やすなどの取り組みも行っていましたが、明確な手応えを感じられず、魅力的な人材からの応募・面談機会は限られていたのが実情です。
アプローチ
“接触前の勝負”に着目し、採用ブランディングを再設計
そこで採用全体の構造を見直し、「面談前に勝負は決まっている」という仮説をもとに設計を根本から再構築しました。
まず取り組んだのは、企業としての魅力や考え方、文化、働く上での価値観などを徹底的に言語化することでした。
あらゆるメンバーへのヒアリングをもとに、「この会社で働くとはどういうことか」を可視化し、それを企業サイトや採用ページ、説明資料などに落とし込みました。
さらに、面談に至る前段階──たとえばスカウトメッセージや日程調整メールなどの“地味なやりとり”の中にも、会社のスタンスや空気感が自然に伝わるよう設計。
どのタイミングで・どんなコンテンツを・どんなトーンで提示すれば「他社と違う」と感じてもらえるかを考え抜き、運用に落とし込みました。
採用基盤の整備が完了したあと、カジュアル面談やスカウト送信を桁違いの量で実行するオペレーションを構築。
単に数を打つのではなく、“事前接点で魅力を伝えきれている状態”を前提としたうえでの大量アプローチを行いました。
その結果、候補者1人ひとりの反応率・共感度が明らかに高まり、「この会社の考え方に惹かれた」という理由で面談に進むケースが増加。
結果として、競合他社との争奪戦に勝ち抜く場面も生まれ、魅力的な人材の採用につながりました。
“惹かれる理由をきちんと伝える”という地道な設計が、採用活動全体の質とスピードを底上げしたかたちです。